最近、ライブによく行く。
わたしたち夫婦が青春ど真ん中だった頃に聴いていたアーティストたちが、30周年とか40周年とか、そんなアニバーサリーを迎えているからだ。
チケットが取れない人もいるけど、当たったら行く。
正直、3曲くらいしか知らなくても行く。
でも、それでいいと思っている。
ライブに行くと、まず青春時代が一瞬でよみがえる。
あの頃の空気とか、自分の若さとか、いろんなものが音楽と一緒に戻ってくる。
それだけでも行く価値はある。
それから面白いのは、知らない曲だ。
ライブで聴いて「いいな」と思った曲を、後から改めて聴く。
若い頃には気づかなかった歌詞の意味が、今は妙に沁みたりする。
年を取った分だけ、音楽の理解も深くなるらしい。
人は放っておくとどんどん老いていく。
新しい刺激は、待っていても来ない。
だから、ライブくらいの刺激がちょうどいい。
旅行ほど大げさじゃないし、値段も現実的。
でも非日常はちゃんとある。
会場まで歩くし、立つし、ほどよく体力も使う。
わたしはブラックミュージックが好きなので、日本のアーティストのライブを聴いていても、ときどきニューヨークを感じることがある。
それだけで、ちょっとした海外旅行みたいな気分になる。
ここ最近はかなり行き尽くしたので、しばらくライブの予定はない。
でも、これからも大好きな音楽はできるだけ生で聴くつもりだ。
年を取ると、「落ち着く」という言葉でいろんなことをやめがちになる。
でも、本当は逆だと思う。
年を取ったからこそ、
少しだけ刺激のある場所に行ったほうがいい。

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