アウトレットで他人のセンスを横取りした日

アウトレットは安く買い物をする場所だと思っていたけれど、どうやら違うらしい。
あそこはファッションの社会科見学の会場だ!

試着室あたりをウロウロしていると。同世代か少し上のマダムが付き添いの人にお披露目するために試着室から戻ってきた。
ベージュのゆるいプリーツのマキシスカートに、黒のトップス。
ただそれだけなのに立ち姿が完成していた。
布の揺れ方まで品がある。
彼女とってもよく似合っていたのに、元の位置にに戻してしまったので、ラッキー!っと、わたしは同じスカートを手に取った。横取りである。完全に。

さらに店内をうろついていると、今度は娘でもおかしくない年齢の子のコーディネートが目に入った。
小さめのバッグ、幾何学模様のカラフルなニット、足首の見えるバランスのパンツ。
どれもやたら今っぽい。リリーコリンズが着てそうな感じでとてもかわいい!
真似する?どうする?幾何学模様は何年か前に失敗したぞ…??

マダムからは「品」を盗み、若い子からは「かわいらしさ」を学び、わたしはアウトレットでベージュのスカートを抱えてレジに並んだ。この学習の対価としては随分安い。

アウトレットは掘り出し物を探す場所だと思っていたけれど、
本当は他人の試着を観察して、自分のワードローブの可能性を探る場所だった。
試着室に入らなくても、似合うは更新できる!

明日はそのスカートを会社に着ていき、ちょっといい女ぶる予定。

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