なんかふと、新入社員の頃、半年だけ近くにいた先輩のことを思い出した。
もう17、8年も前のこと。
その人とは話したことはなくて、ただ見ているだけだったのだけど、とてもマイペースなのが伝わってくる人だった。
男性社員はみんな彼女に憧れていたけど、当時カリフォルニアガールブームど真ん中だったわたしには、その魅力がよくわからなかった。
でも今になって思う。
彼女は、自分の芯をしっかり持っていて、ふわっと柔らかいのに、ちゃんと強く存在していた人だったんだなって。
きっとあの頃、彼女もまだ20代だったはず。
あの年齢であんなふうに在れるって、すごいことだと思う。
どうして話しかけなかったんだろう、って少し後悔もある。
いまになって、あの人に会いたいと強く思う。
遠目でいいから、今どんなふうに佇んでいるのか見てみたい。
そして同時に思う。
わたしの中に、彼女みたいな生き方を少しでも入れられたら、
もっとメンタル的にヘルシーに生きられるんじゃないかって。
だから最近は、そっと「彼女だったらどうするか」を忍ばせて暮らしている。
答えをなぞるわけじゃないけれど、自分の中に静かな基準をひとつ置くみたいに。

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