服を選ぶとき、無意識に手が伸びるのは黒。昨日も黒いコートを買った。
黒は安心。落ち着く。流行に左右されないし、失敗しない。
年齢を重ねても裏切ったりしない。
でもお店を歩いていて、ふいに目が止まる色がある。
「こんな色、誰が着るんだろう?」
そう思った瞬間、胸の奥で小さく響く。
あ、わたしか!
黒の安心感に寄りかかりながら、
心のどこかで “色のある人生” を諦めていなかった自分に気づく瞬間。
それは派手色を求めているわけじゃなくて、
もっと自分を楽しませたい、
もっと自由に歳を重ねたい、
そんな願いの表れ。
黒は“守り”で、
あの一瞬に惹かれる色は“攻め”じゃなくて“解放”。
年齢や、無難に生きていくために着る色を閉じていたのは、自分だったりする。
そして気づく。
粋って、黒一択の世界でも、派手色で主張する世界でもなくて、
「選びたい色を選べる自由さ」
そのものなんだって。
そしてそういう選択が自分の自信にもつながる。

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