出番の少ない物が、人生を助ける日

15年くらい前に買った長靴がある。
おしゃれに言えばレインシューズ。
でも実際の出番は大雨の日くらい、1年に1回あるかないか。

そのたびに、
「処分しようかな」
「買う必要なかったかも」
そんなことを考えていた。

先日、夫の実家がある雪国へ帰省した。
わたしは雪が苦手だ。寒いし、滑るし、転びたくない。
白と黒しかない景色も怖いし、好きになる要素がひとつもない。

でもスニーカーでは無理そうなくらい雪が積もっていると聞いて、久しぶりにその長靴を引っ張り出した。

履いてみて驚いた。
あたたかい。滑らない。
しかも蒸れない。

はじめて、
「あぁ、これ買ってよかったんだ!」と心から思えた。

そのおかげで、嫌いなはずの雪をきちんと楽しむことができた。

出番は少なくても、
ある日、目的以上の働きをする物がある。
そういう瞬間、物は一気に輝きを増す。

無闇に断捨離しなくてもいい。
物の価値はいつからでも立ち上がってくることがある。

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